トイレの流れが悪く困っています。とご新規のお客様よりお電話いただきました。
排水桝の位置や箇所を確認し現場調査を行いました。
お客様のお家は高台の掘り込み車庫タイプのお宅で、建物のそばに２つ。道路面の高さに２つの桝が設置されていました。
◆BEFORE
建物付近にある排水桝の蓋を開け確認してみると、排水の流れが悪くコンクリート桝に排水が溜まっている状態でした。道路面のある桝は流れているようです。
◆現場調査
エンジン式高圧洗浄機を使い洗管作業を行います。
◆高圧洗浄機(トーラー機)
排水管の下手側(道路面)から洗管作業を行ってから、上手側(建物付近)の桝と配管の洗管を順に行います。
◆洗管作業
順に洗管し、最終的にトイレの排水が通っている桝の管を通管させました。
◆通管
後日、洗管をして排水が流れたもののトイレの水がボコボコ言い始めたとの連絡が入り再び伺いました。
◆トイレの様子
今回は更に調査を行うために、建物付近にある排水管を小型カメラを使って管内の様子を確認しました。
◆カメラ調査
管内の様子を確認しながら高圧洗浄で管内の清掃を行います。
◆洗管
道路面にある桝も小型カメラを使い高台からの管内を確認したところかなりの汚物が溜まっていることが分かりました。
◆カメラ調査
建物近くの桝から道路に面した桝までの間の管で汚物かなり凝固しており排水を妨げていたようです。
洗管と小道具を使い排水の妨げになっている固形汚物を少しづつ取り除いていきます。
◆洗管作業
築30年の汚れが配管に溜まり、少し寒くなってきたこの時期に流れ切れなかった油が固まり排水管をより塞いでしまったと考えられます。
◆固形汚物の除去
管内でここまで凝固が進む理由としては配管の勾配(傾斜)に問題があることが多く、洗管と同時に配管の勾配角度も調べさせて頂きました。
◆勾配の調査
やはり、建物近くの桝２つの間と２つ目の桝から道路面に通す配管の勾配(傾斜)が浅く、流れが良くなかった為に、管内に残留したり、流れきれなかったり、凝固したりしてしまい、さらに勾配が悪化し詰まりを引き起こしてしまいました。
◆勾配の調査
勾配の調査をした部分は元に戻し調査終了です。
◆AFTER
固形汚物を除去し、排水の流れを確認し作業完了です。
◆AFTER
今回は小型カメラを使用し高圧洗浄や小道具で除去できましたが、劣化したコンクリート桝や築年数の重ねた配管は、高圧洗浄や固形物の除去を行うことにより水漏れを起こす場合もあります。水漏れを起こしてしまったら、他の部分への悪影響や別の場所の修繕が必要になる場合もあります。応急処置で水が流れるようになったとしても、コンクリート桝から塩ビ桝への取替え。勾配がとれた配管設置をお薦めします。
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